ダイアログの作成と制御
JavaScriptでは、alert(), confirm(), prompt()などの組み込み関数を使用してダイアログを作成することができます。
alert()
alert()関数は、ユーザーにメッセージを表示するためのダイアログを作成します。これは、ユーザーに情報を提供するための一方的な通信手段です。
alert("これはアラートダイアログです");
confirm()
confirm()関数は、ユーザーに確認を求めるダイアログを作成します。これは、ユーザーからの入力（「OK」または「キャンセル」）を必要とします。
let result = confirm("これは確認ダイアログです。OKをクリックするとtrueが返ります");
prompt()
prompt()関数は、ユーザーにテキスト入力を求めるダイアログを作成します。これは、ユーザーからのテキスト入力を必要とします。
let name = prompt("あなたの名前は何ですか？");
これらの関数を使用することで、JavaScriptでダイアログを作成し、制御することができます。ただし、これらのダイアログはブラウザによって提供されているものであり、見た目や動作がブラウザに依存することに注意してください。より高度な制御を必要とする場合は、HTMLとCSSを使用してカスタムダイアログを作成することを検討してみてください。
ダイアログの表示と非表示
JavaScriptのダイアログは、関数が呼び出された時点で自動的に表示されます。alert(), confirm(), prompt()などの関数を呼び出すと、ブラウザは即座にダイアログを表示します。
alert("これはアラートダイアログです");
上記のコードを実行すると、”これはアラートダイアログです”というメッセージを含むダイアログが表示されます。
ダイアログの非表示は、ユーザーがダイアログ上のボタンをクリックすることで制御されます。alert()ダイアログでは、「OK」ボタンをクリックするとダイアログが閉じます。confirm()とprompt()ダイアログでは、「OK」または「キャンセル」ボタンをクリックするとダイアログが閉じます。
let result = confirm("これは確認ダイアログです。OKをクリックするとtrueが返ります");
上記のコードを実行すると、”これは確認ダイアログです。OKをクリックするとtrueが返ります”というメッセージを含むダイアログが表示され、ユーザーが「OK」または「キャンセル」ボタンをクリックするとダイアログが閉じます。
これらのダイアログはブラウザによって提供されているものであり、見た目や動作がブラウザに依存することに注意してください。より高度な制御を必要とする場合は、HTMLとCSSを使用してカスタムダイアログを作成することを検討してみてください。
モーダルダイアログとモードレスダイアログ
ダイアログは、ユーザーとの対話を促進するための重要なツールです。ダイアログは主に2つのタイプ、モーダルダイアログとモードレスダイアログに分けられます。
モーダルダイアログ
モーダルダイアログは、ユーザーがダイアログの外側のUIと対話することを防ぐタイプのダイアログです。これは、ユーザーがダイアログで提示された情報に対応することを強制します。JavaScriptのalert(), confirm(), prompt()関数は、モーダルダイアログを作成します。
alert("これはモーダルダイアログです");
モードレスダイアログ
一方、モードレスダイアログは、ユーザーがダイアログの外側のUIと同時に対話することを可能にします。これは、ユーザーがダイアログで提示された情報に対応するのと同時に、他のタスクを続行することを可能にします。JavaScriptでは、HTMLとCSSを使用してモードレスダイアログを作成することができます。
<div id="myDialog" class="dialog">
<div class="dialog-content">
<h1>これはモードレスダイアログです</h1>
<button onclick="closeDialog()">閉じる</button>
</div>
</div>
function closeDialog() {
document.getElementById('myDialog').style.display = 'none';
}
これらのダイアログはそれぞれ異なる目的と利点を持っており、適切な場所で適切に使用することが重要です。
ダイアログの閉じたときの戻り値
JavaScriptのダイアログ関数は、ダイアログが閉じたときに特定の戻り値を提供します。これらの戻り値は、ユーザーの対話に基づいています。
alert()
alert()関数は、ユーザーが「OK」ボタンをクリックするとダイアログを閉じます。しかし、この関数は戻り値を提供しません。
alert("これはアラートダイアログです");
// 戻り値: undefined
confirm()
confirm()関数は、ユーザーが「OK」または「キャンセル」ボタンをクリックするとダイアログを閉じます。この関数は、ユーザーが「OK」をクリックした場合はtrueを、それ以外の場合はfalseを戻り値として提供します。
let result = confirm("これは確認ダイアログです。OKをクリックするとtrueが返ります");
// 戻り値: ユーザーがOKをクリックした場合はtrue、それ以外の場合はfalse
prompt()
prompt()関数は、ユーザーが「OK」または「キャンセル」ボタンをクリックするとダイアログを閉じます。この関数は、ユーザーが「OK」をクリックし、テキストフィールドに何かを入力した場合、その入力値を戻り値として提供します。ユーザーが「キャンセル」をクリックした場合、または何も入力せずに「OK」をクリックした場合、戻り値はnullになります。
let name = prompt("あなたの名前は何ですか？");
// 戻り値: ユーザーが入力したテキスト、またはユーザーがキャンセルをクリックした場合はnull
これらの戻り値は、ユーザーの対話に基づいてアプリケーションの動作を制御するために使用することができます。
クリップボードへのコピー
JavaScriptでは、navigator.clipboard.writeText()関数を使用してクリップボードにテキストをコピーすることができます。この関数は、引数としてコピーしたいテキストを受け取ります。
navigator.clipboard.writeText("これはクリップボードにコピーされるテキストです")
.then(() => {
console.log("テキストがクリップボードにコピーされました");
})
.catch(err => {
console.error("テキストのコピーに失敗しました: ", err);
});
上記のコードを実行すると、”これはクリップボードにコピーされるテキストです”というテキストがクリップボードにコピーされます。コピーが成功した場合、コンソールには”テキストがクリップボードにコピーされました”と表示されます。コピーに失敗した場合、エラーメッセージがコンソールに表示されます。
ただし、navigator.clipboard.writeText()関数は、ブラウザのセキュリティポリシーにより、ユーザーの操作（例えば、クリックイベントなど）をトリガーとする関数の中でのみ使用可能です。これは、ウェブサイトがユーザーの許可なくクリップボードにアクセスすることを防ぐための措置です。
また、この関数は非同期であり、Promiseを返します。そのため、then()やcatch()を使用して、コピー操作の成功または失敗時の処理を定義することができます。