JavaScript: whileとdo whileの違い

whileとdo whileの基本的な違い

JavaScriptには、繰り返し処理を行うためのwhiledo whileという2つのループ構文があります。これらは似ていますが、実行の順序と条件のチェックタイミングに違いがあります。

whileループ

whileループは、指定した条件が真である限り、ブロック内のコードを繰り返し実行します。条件はループの開始前に評価されるため、条件が最初から偽である場合、ループのコードは一度も実行されません。

while (条件) {
  // ループのコード
}

do whileループ

一方、do whileループは、ブロック内のコードを最初に一度実行した後、指定した条件が真である限り、そのコードを繰り返し実行します。このため、do whileループのコードは、条件が偽であっても必ず一度は実行されます。

do {
  // ループのコード
} while (条件);

これらの違いを理解することで、適切なループ構文を選択し、効率的なコードを書くことができます。次のセクションでは、これらのループを具体的なコード例で見ていきましょう。

whileループの使用例

JavaScriptのwhileループは、指定した条件が真である限り、ブロック内のコードを繰り返し実行します。以下に、whileループを使用した簡単なコード例を示します。

この例では、変数iの値が10未満である間、ループ内のコードが実行されます。ループ内のコードでは、変数iの現在の値がコンソールに出力され、その後でiの値が1増加します。結果として、0から9までの数値が順に出力されます。

let i = 0;

while (i < 10) {
  console.log(i);
  i++;
}

このように、whileループは条件が真である間、特定のコードを繰り返し実行するための強力なツールです。ただし、ループ条件が常に真であると、無限ループが発生し、プログラムが停止します。そのため、ループ条件が偽になるようにコードを設計することが重要です。次のセクションでは、do whileループの使用例を見ていきましょう。

do whileループの使用例

JavaScriptのdo whileループは、ブロック内のコードを最初に一度実行した後、指定した条件が真である限り、そのコードを繰り返し実行します。以下に、do whileループを使用した簡単なコード例を示します。

この例では、変数iの値が10未満である間、ループ内のコードが実行されます。ループ内のコードでは、変数iの現在の値がコンソールに出力され、その後でiの値が1増加します。結果として、0から9までの数値が順に出力されます。

let i = 0;

do {
  console.log(i);
  i++;
} while (i < 10);

このように、do whileループは、条件が偽であっても最初に一度はコードが実行されるという特性を持っています。これは、ループの条件が初めて評価される前に、ループのコードが少なくとも一度は実行されることを保証します。次のセクションでは、whileループとdo whileループの使い分けについて見ていきましょう。

whileとdo whileの使い分け

JavaScriptのwhileループとdo whileループは、それぞれ異なるシナリオで最適に機能します。どちらのループを使用するかは、特定の問題に対する最適な解決策を選択するための重要な判断の一部です。

whileループの適用場面

whileループは、ループの条件が最初から偽である可能性がある場合に適しています。つまり、ループのコードが一度も実行されない可能性がある場合です。例えば、配列やリストを反復処理する際に、その配列やリストが空である可能性がある場合などです。

do whileループの適用場面

一方、do whileループは、ループのコードが少なくとも一度は実行されることが保証されている場合に適しています。例えば、ユーザーに入力を求めるプロンプトを表示し、その入力が有効であるかどうかをチェックする場合などです。この場合、ユーザーに少なくとも一度はプロンプトを表示する必要があります。

これらの違いを理解し、適切なループ構文を選択することで、効率的で読みやすいコードを書くことができます。次のセクションでは、無限ループについて見ていきましょう。

無限ループについて

無限ループとは、プログラムが終了条件を満たすことなく、同じコードを無限に繰り返し実行する現象を指します。JavaScriptのwhileループやdo whileループを使用する際には、特に注意が必要です。

無限ループの発生原因

無限ループは、ループの終了条件が不適切に設定されているか、またはループ内のコードが終了条件を変更しない場合に発生します。例えば、以下のコードは無限ループを引き起こします。

let i = 0;

while (i < 10) {
  console.log(i);
  // iの値が増加しないため、ループは終了しない
}

このコードでは、iの値が増加しないため、i < 10という条件は常に真となり、ループは終了しません。

無限ループの対処法

無限ループを防ぐためには、ループの終了条件が偽になるようにコードを設計することが重要です。また、ループの終了条件を定期的に確認し、必要に応じてコードを修正することも重要です。

無限ループが発生した場合、ブラウザは通常、スクリプトが応答していないという警告を表示し、スクリプトの停止を提案します。これにより、無限ループによるシステムの過負荷を防ぐことができます。

以上が無限ループについての基本的な説明です。この情報がJavaScriptのwhileループとdo whileループを安全に使用する上での参考になれば幸いです。

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